PBDについて
一般財団法人Pale Bleu Dot (ペイル・ブルー・ドット:PBD)は、横浜法務局の認可を受け2023年6月21日に設立されました。
定款 にありますとおり、私たちの目指すところは、文化や教育の振興を通じて、ユネスコ憲章の前文にある、「人の心の中に平和のとりでを築く」ことに貢献すること。そして、国連が2030年までの達成を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に寄与することです。とりわけ、私たちは、SDG4の「教育」、11.4の「文化遺産・自然遺産」、16の「平和と正義」が大切だと考えています。
財団名“ペイル・ブルー・ドット”が示すように、私たちの住む地球は、広大な銀河の中で、淡く青く光る小さな点にすぎません。
そこに広がる大地には、いのちの源である水や空気が溢れ、生命や自然が美しく輝いています。広大な漆黒の宇宙の中で、ひょっとしたら、その小さな点は、いのちを育むたった一つの星かもしれません。
一方、今そこに広がる世界は、絶えることのない紛争や戦争、深刻な気候危機、心無い環境破壊など、これまでなかったほど深刻な危機に直面しています。多くの人々が苦しみ、自然と環境へのダメージは大きくなるばかりです。現在、そして将来の世代や地球に対する影響が日々深刻化するなか、こうした危機への対応の緊急性はかつてないほど高まっています。
わたしたちは、教育、文化、コミュニケーションといったソフトパワーこそが、今の私たちが抱える問題を解決する大きな鍵を握っていると考えます。
今私たちにあるものを慈しみ、地球や自然、生命、そして私たち自身を守るために、一緒に一歩を踏み出しましょう
文化や自然の力を恃み、それを活かしていけば、異なる背景を持つ人たちでも、共通の価値観を見つけられるはずです。そして、そのプロセスの中で、相互理解や寛容、共感、思いやりといった大切なものを育むことができるでしょう。それが、平和で持続可能な未来への一歩となると、わたしたちは信じています。
わたしたちは、教育、文化、コミュニケーションの具体的なプロジェクトを通じて、平和で持続可能な社会づくりに貢献することを目指しています。社会の分裂や紛争、環境破壊、気候変動といった問題を防ぎ解決していくために、私たちの考え方や行動を少しずつ変えることが大切です。そうすることで、地球全体が抱える長期的な課題に向き合っていきたいと考えています。
ペイル・ブルー・ドットという名の一枚の写真があります。
1990年にNASAの無人宇宙探索機ボイジャー1号が、太陽系の端、およそ60億キロの彼方から地球を写したものです。その中に見える淡く青く光る小さな点が私たちの暮らす星です。
この写真の撮影に関わった、アメリカの天文学者カールセーガンは次のように述べました。
「地球は、生命が存在することが知られている唯一の世界だ。その場所以外に、私たちが移り住める星は、少なくとも近い将来にはどこにもない。この遠く離れた小さな惑星を写した写真ほど、人間の驕りと愚かさを示してくれるものはないだろう。そしてそれはまた、私たちにとっては、唯一の故郷であるこの淡いブルーの星を大切にし、守っていく責任があることを示している」(PBD仮訳)。
私たち財団の名前の由来は、ここにあります。