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ペール・ブルー・ドット(PBD)財団と京都大学が、国際セミナー「文化と自然の力を恃み平和で持続可能な社会へ導く次世代人材育成に向けて」を開催2024年3月18日（土）、19日（日）の両日、京都大学の重要文化財である清風荘と登録有形文化財である楽友会館を会場に、PBD財団と京都大学が共同で、「文化と自然の力を恃み平和で持続可能な社会へ導く次世代人材育成に向けて」をテーマとした国際セミナーを開催しました。

今日、わたしたちは気候変動、戦争や紛争、エネルギー問題、自然災害、パンデミック、人口問題など、国境を越えた前例のない多くの課題に直面しています。現在および将来の世代と地球環境に多大な影響を及ぼすこれらの緊急課題に、さまざまな方面から取り組みをしていく緊急性は、かつてないほど高まっています。

3月18日の会合では、京都大学の園部教授とPBD財団理事長の青柳茂氏がイベントの趣旨を説明した後、翌日の講演者たちが「平和と持続可能性のために文化と自然の力を活用する」というテーマについて、それぞれの考えや経験を踏まえ討議を行いました。京都大学からは、農学研究科の白石康介助教授、東南アジア地域研究所（CSEAS）の高橋知子助教、同大学学術研究支援室（KURA）の神野智世子氏、鮎川慧氏が参加しました。また、上智大学教授の杉村美紀教授、PBD評議員のエティエンヌ・クレモン氏、PBD監事の青柳識氏も加わり、活発なディスカッションが行われました。

3月19日のセミナーでは、鮎川氏と青柳理事長の挨拶に続き、杉村教授、白石助教授、クレモン氏、高橋助教が基調講演を行い、それぞれの専門分野から「平和と持続可能性のために文化と自然の力を活用する」ことについて議論しました。

EPグループのカヴァリエール・エンツォ・ペローニCEOのビデオメッセージに続き、行われたパネルディスカッションでは、それぞれの専門分野が平和で持続可能な社会にどのように貢献できるか、これからの高等教育機関に最も重要な役割は何か、といったテーマで、登壇者と参加者との間で活発な意見交換も行われました。

不確実性の高い将来においては、社会が直面する複雑な課題や、それらに取り組む上で欠かせない人類共通の基本的価値の重要性について、学際的な専門家による継続的な対話が必要になってきます。このセミナーでは、地球的課題を共有し、平和で持続可能な社会構築のための効果的な解決策を生み出すことのできる次世代の人材育成に向けて、相互理解と尊敬に基づく学際的な協力ネットワーク形成の必要性も強調されました。

京都大学とPBD財団は、このような取り組みを推進するため、多様なバックグラウンドを持つ次世代リーダーとなる人材の交流と育成を図ることを目的に、今後も国際セミナーを開催していきます。

清風荘でのミーティング

清風荘にて

楽友会館でのセミナー

パネルディスカッション

エンツォ・ペローニCEOからのビデオメッセージ

セミナーを終えて